夜空の錯覚

沈む赤い夕日が大きく見える。満月が東から昇るとき、大きく見えて、「ウサギの餅つき」に例えられる表面の模様が詳細に観察できる。
真上の空では、小さいのにどうしてだろうという疑問を聞くことがある。
その理由については、古来諸説があるようだが、先日、自宅の吹き抜けの窓から覗く「オリオン座のみつぼし」を見て、合点がいった。
比べる風景があると、大きく見えるせいだろうと思う。
冬の星座の王様、オリオン座のなかで、中天ではこじんまりと見える「みつぼし、小みつぼし」がこんなに大きくみえる。
「錯覚なのだろう」
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我が家の日食観察

下の画像を見てください。家庭用のビデオカメラで撮影中のディスプレイの写真です。7時36分確かに 金環日食です。

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  私は時々 このブログで投稿しているように、天体観望を小学生の時以来、ほぼ50年くらい、非常に浅くですが続けてきています。
ただ、天体望遠鏡の機材については十数年前、いわゆる「大人買い」して、立派なものを手に入れました。それをたまたま駆使するとこの本人がびっくりするくらい素晴らしい天体写真を撮る事ができるのです。例えばこの木星の写真を見てください。

  実は、今回の日食の世間の盛り上がりの中、私は斜に構えていたのです。私が持っている大口径望遠鏡用の減光フィルターはまともには数十万円します。天気の具合で今回活用できるかわからない。またこのあと日本では生きているうちに日食にお目にかかることもなさそうだ。いま、とても散財できないし、せいぜい既に持っている「日食メガネ」で肉眼で見る。後は、テレビの特集番組に期待しようかと思っていたのです。

  ところが、昨日午後、ベランダで読書をしている時に、何気なく「日食メガネ」で太陽を見てみました。当たり前のように丸い小さな太陽が、黒い背景の中でオレンジ色に光っています。ためしに近くにあったデジカメのレンズの前に日食メガネをあてて、最初はそのまま、その後望遠→拡大で撮影してみると見事、太陽の丸い写真が撮れるではありませんか。あっと気がついて、ネットで「デジカメで日食を撮影」で検索をかけると、この方式でビデオカメラでも望遠鏡からの可能との答え。それなら、所有している家庭用のビデオカメラに「日食メガネ」をつけてやってみるかと思った次第。しかし気がついた頃は、夕闇も迫り、空の雲も厚くなって試すような条件ではなくなったのでこの日は断念。

 今朝、早起きしてみると、空は晴れ、テレビの天気予報は、しばらくこの天気が続くという。それからと1時間「日食メガネ」の片方のフィルターを鋏で切って、ビデオカメラのレンズの大きさに合わせ、俄か手作り。そして試写した後、天体の動きに連動する「赤道儀」に固定すると、その後はビデオカメラのフィルム1時間分、半円から金環、また半円へときれいな画像を撮る事ができた。細かくいうと、オートフォーカスで撮影したので少し画像が甘い。しかし金環日食前後1時間、自分のカメラで撮影できたことに、満足というより感謝。近く、YOUTUBE にアップして皆様に拙いながらも感激の画像をご覧いただきたい思う。

 

ようやく到達納得画像ー木星

(マニアックな投稿です、そのつもりで)
先ず、下の画像を見てください。
木星の写真です。
 2011.9.16  01:am頃
 TAKAHASHI μー250CR
  Extender1.5X
   Philips  ToUcomPro-2
    1/60′  約700フレーム  REGISTAXで合成
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人並みに25cmクラスの望遠鏡での画像が撮れたのかなとホッとしています。

もっとも、画像処理はいくらでも、「脚色」が出来ますよね。
原画像の動画を下におきます。クリックして動画を見てください。シーイングが良くて画像が安定していますよね。
解像度はシーイング・空気次第と改めて思った次第。

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さて、上の画像はかつて 15年前 同じ望遠鏡で銀塩カメラで撮影した画像がこれであった。正直なところ、肉眼で覗くとこんなふうにしか見えない。しかし、その後の高橋製作所によるμ鏡面の補正鏡の追加発売と撮影側のカメラの進歩などの重ねあわせで最初のような画像を取り入れることができる。そのマッチングによる画像の改善。ユーザーにとっては嬉しい限り。

ようやく馬頭星雲

またまた、オタクな記事になってしまったが、
引き続き、晴天を良いことに天体写真を撮っているが、対象を昔から是非自分の眼(手)で確認したいと思っていたオリオン座の馬頭星雲に挑戦した。
一眼デジタルカメラを改造せずに、お手軽に撮影したので、肝心の「馬の首」暗黒星雲のバックになる赤色星雲が淡いので、コントラストがないが、画面中央左側を向いた馬の頭がぼんやりと見えませんか。
やっぱり、夜空が明るい市街地ではこの辺が限度なのかなと思いますが、ゆっくりと思うような画像をとっていきたいと思っています。

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習作オリオン大星雲

デジ一眼を CanonEOSKissX4に換え、天体画像処理ソフトStellaImage6を導入して写真を撮るようになったら、世界が著しく広がった。過去ブログにも書いたことだが、市街地の明るい夜空の影響だとばかり思っていた明るくとんだ写真をダーク補正し、コンポジット(重ね合わせ)をするとびっくりするような画像が浮き上がってくる。まだ補正ツールのほんの一部を使っているだけなので、拙い。下の写真は習作だが、一応上げておきます。本体中央部が白とびしている。次回はその対策を考えなくては。
 今日2月13日から20日まで 栃木県大田原市ふれあいの丘天文館で 「開館3周年記念とちぎ天体写真展」が始まった。同じ題材の画像が最優秀賞を獲得していた。ディーテールの描写など格段の違いがあり、とても簡単には追いつけないとは思ったが、今後、楽しい精進ができそうだ。

9fb509268dfcbeaa7324f4077dc44a9f 2011年1月8日
 Takahashiε180ED  LPS-P2光害防止フィルター
 CanonEOSKissX4   ISO1600
  30秒x6 コンポジット

カイロ タハリール広場

日本時間で今朝早朝、エジプトのムバラク大統領が30年にわたる独裁政権からようやく退陣したという報道が流れていた。
メディアで報道されていたように カイロ タハリール広場に数多く集まった群衆の度重なる抗議行動によるもの。

さて私事になるが、最近自宅で天体写真の撮影にのめりこんでいる。そういえば、かつてエジプトの砂漠で石油開発の仕事をしていた時、撮った銀河の写真があったのを思い出し、ネガ、写真を整理していたら、下の写真袋が出てきた。

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当時、写真のフィルムは日本から持ち込んだ。現像はというと、日本に帰国してからでは間に合わない場合は、現地カイロの コダック の現像所に持ち込んだ。確かタハリール広場に面していたラボだなと記憶があった。
この袋に印刷されている住所「アドリー通り」。観光地図で確認すると、確かにタハリール広場の直ぐ近くである。あの辺で群集が蜂起したのかと、懐かしい思いが湧いた。

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さて、上の写真は、さそり座の尻尾付近。銀河(天の川)のほぼ中心。最も、星雲が濃い所である。最初、夜にこれを見た時、空に薄雲がかかっていると勘違いしたものである。回りには人家のほとんどない砂漠、明かりがほとんどないので、空は暗く、天の川は鮮明に見えるが、雲と勘違いするほど星雲が明るいとは知らなかった。
 ポータブル赤道儀。ニコマート 50mm F2 開放。撮影時間 約2分。
このネガには傷がたくさん付いている。当時、一緒に滞在している同僚から、「撮影したネガ。大事なものは、日本に帰ってから現像した方がいいよ。ここだと、紛失することも多いし、戻ってきても、傷だらけになる。」というアドバイスを思い出した。
また同じ頃、アンドロメダ星雲もほぼ同じ条件で撮影した。周辺減光があり、きれいに撮れていない。詳細な撮影データは残っていないが、このようにそこそこの写真が撮れた。
エジプトアンドロメダ

1985年であるから、26年前になる。当時はホスニ・ムバラク大統領もまだ新進気鋭であったはずである。

 

昴(スバル)!

最近、デジカメをEossKissX4に入れ替えたので、そのカメラ機材を使って天体写真を試し撮りしている。昨晩、撮った写真を今日、画像処理してみたら下の写真が浮き出てきた。

全くびっくりしてしまう。光害のひどい街中で撮った写真なので、背景が明るくコントラストがない。やっぱり星空の写真は空が暗い山の中でないと無理だと、ほとんどあきらめていた。天体用専門画像処理ソフトを購入したので、その説明書にそって、「ダーク画像」なるものを予め撮影しておいて、その後、補正したら、見事に暗い星野の画像が画像が突然鮮明に「浮き出てきた」。かねてより空の暗い場所まで遠征してもこんな写真が撮りたい。と思っていた。こんなにあっけなく自宅で撮れるとは全く思わなかった。

Takahashiε-180ED。露出5分と10分の画像をコンポジット。。

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 この星座、日本名「昴(すばる)」と確か平安時代の枕草子には出ているらしい。ただ天文の分野ではオウシ座のプレアデス星団(M45)と呼ばれている。

スバルの曲は今では特にアジア地域でスタンダードナンバーになっている。かつて谷村新司さんの曲としてヒットした頃の1982年、タイの田舎町に仕事で行ったことがあった。その宿泊先のホテルのフロントでスタッフの若い女の子から「スバルッテドウイウイミデスカ」と英語で聞かれたことがある。英語が拙い私は、恥ずかしながら、しばらく考えて、「それは日本語で星座名(consteletion)だよ。」と答えられなくて困ったことがあった。

今そんな想い出を持つスバルの星座写真を撮って、感慨に独り浸っている。

天文機材の進歩

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TAKAHASHIμ250CR+0.73reducer 1825mm直焦点。CanonEOSKiss4動画60秒からRegistaxで合成。2枚モザイク

 先日、自宅で撮影し、パソコンで画像処理したものである。月の写真は初めてである。画像処理が今一つで画質が甘いが、素人が初めてでも取りあえずここまではたどり着く。すごい時代になったものだ。

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さて上の画像2枚はそれぞれ、昭和38年(47年前)の雑誌の表紙を飾ったアマチュアによる月面写真(左)と天文雑誌最新号のアマチュア専門家による詳細な月面写真(右)である。その時代の最先端の技術がそれぞれの写真に反映されている。ほぼ50年近く、技術と経済環境の進歩で、アマチュアの世界でもここまで進歩したのであると感慨深い。
 現在、そこそこの価格で高性能の望遠鏡が手に入り、デジカメで簡単に撮影ができる。
その昔、望遠鏡の直焦点でカラー撮影をするには露出、焦点合わせが試行錯誤で、その結果も現像所から戻って来ないと確認できない。その上、カラーフィルムに現像代とお金もかかる。
 今はライブビューの一眼デジだと、パソコンの拡大画面で詳細な焦点合わせが可能で、メモリーは使いまわしがきくから実質無料である。

 かつて 自宅を新築したときにベランダに観測所を手作りした。その時、一緒に小さな写真現像暗室を作ろうかと思ったが、その必要はなかった。それにしても時代の進歩は恐ろしいものである。

 

七夕の満月

梅雨空の下、雨雲がとぎれる中、月が顔を出した。

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  今日は新暦の七夕の日である。満月の月照では、山岳地の暗い夜空でも「天の川」が見えるかどうか。彦星、織姫も会いに行くかどうか迷うところだろう。
 さて、この次の新月、これから15(月齢)日後が、日本で45年ぶりといわれる皆既日食の日である。
 この地では、皆既とならないが、随分欠けると思う。当日は事前に休みを取って、近くの公立天文台に出かけるつもりである。
 前回、稚内の皆既日食の時には、小学生でガラスの板にロウソクで煤を張って、みんなで見たようなうろ覚えの記憶がある。